
ADC12板材 切削加工時の注意点
- 工具摩耗への配慮
ADC12はアルミ合金の中でもSi(ケイ素)含有量が多い鋳造用アルミ合金です。
Si粒子の影響により切削工具の刃先摩耗が進みやすいため、加工条件や工具材種の選定が重要になります。
*特に長時間加工では工具寿命管理が必要
- 材料内部の巣(鋳造欠陥)について
ADC12は一般的にダイカスト材として使用される材料で、内部に微細なガス巣・引け巣が存在する場合があります。
加工により内部欠陥が表面に露出する可能性があります。
・切削面に小さな穴状欠陥が発生する場合がある
・深穴加工や薄肉加工では影響が出やすい
・ネジ加工部では強度低下につながる可能性がある
外観品質や気密性が要求される部品については、事前に材料状態の確認が必要です。
3.ADC12は比較的切削しやすい材料ですが、薄肉部や交差穴部ではバリが発生しやすくなります。
特に注意が必要な箇所:薄いリブ形状・小径穴加工部・交差穴部分
- 反り・変形への注意
ADC12板材は切削によって材料内部の残留応力が開放され、加工後に反りや寸法変化が発生する場合があります。
特に、・厚みの薄いプレート形状・片面からの大きな切削・ポケット加工が多い形状 では変形リスクが高くなります。
対策として、・荒加工と仕上げ加工を分ける・両面加工で応力バランスを取る・加工後の寸法確認を実施する
- 切粉処理について
ADC12の切粉は細かくなりやすく、加工中に切粉が加工面へ巻き込まれることで、傷や寸法不良の原因となります。
対策:・十分なクーラント供給・エアブローによる切粉排出・切粉の再噛み込み防止
「材料内部の巣」「工具摩耗」「加工変形」を考慮した加工条件設定が、品質確保のポイントになります。
弊社では、製品形状・要求精度・使用用途を確認した上で、最適な工具選定および加工方法を検討し対応いたします。
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